サイコブレイク 特典付き
サイコブレイク 特典付き

サイコブレイクの英語版を一週したので感想をば。PC版なので、黒帯消し、Fov90でプレイしてます。FPS上限は、解放しても60固定が怪しかったので30FPSのままです。

初回は難易度ノーマルまでしか選択できないので、以下すべてノーマルでの話です。

ビジュアルの基本はバイオ4

同じディレクターである上に、周囲からそう望まれた結果なのか、やはりバイオ4を意識したゲームになっています。マップの仕掛けや作り込み、ボス戦での戦闘など、バイオ4に類似している部分は多々あります。

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バイオ1っぽい洋館も

ただ世界観の作り込みや、ビジュアルデザインに関してはサイレントヒルに近いものがあるし、演出周りに零シリーズ ――というよりFEARなのかもしれないが―― をくみ取ったような表現まである。

それでいて、洋画のような派手なスペクタクルシーンもあって、一概にホラーゲームとは言いがたい仕上がりで、ちょいちょい困惑させられてしまう。

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また、バイオ4より遙かにグロテスクな表現は増えている。去年発売された海外製のホラーゲームOUTLASTのような、あちこちに死体や臓器が散らばっている状態なので、苦手な人はとことん駄目かもしれない。

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武器弾薬、アイテム周り

即死要素がかなり多く、雑魚敵の火力もボス並みに高い。とくに体力の上限が低い序盤だと、体力が残っていても雑魚に即死させられる場面が多く、回復アイテムを使おうが何しようが無駄になることがある。

反面、中盤辺りからは、能力の強化も相まって今度は回復アイテムがタブ付いてくるので、絶えずアイテムスロットが埋まっている状態での行動になってくる。というか、全体的に種類毎に持てるアイテムの上限値が低すぎる嫌いがある。銃火器の各種弾、回復用の注射器、手榴弾、マッチと所持限界に引っかかって拾えない状況が兎に角多い。

開発サイドは多少困る位のバランスにしたとコメントしていたが、ゲーム慣れしているプレイヤーからすると、まず弾に困るようなことはありません。クロスボウなどは材料まで含めて余り放題になるので、基本雑魚相手にばんばん使っても問題ないでしょう。

むしろ雑魚を殺せる仕掛け、使い切りタイプのアイテムがマップ上の至る所にあるので、所持している武器をどんどん使っていかないと、前述の通り、所持限界に引っかってアイテムを取りこぼすことになります。

回復アイテム注射器の最大所持数が4と一際少ないので、ノーマルの難易度だと持てなくなって何度も拾い損ねてしまう……。

敵とマップの仕掛け

敵のビジュアルはかなりサイレントヒルっぽい。とくにKeeperはサイレントヒルの新モンスターと言われても違和感がない。

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Keeperのおっさん

基本の敵はホーンテッド(ゾンビのようなもの)だが、入り組んだ場所で警戒していたり、バイオ4ライクに集団で襲ってきたり、飛び道具を使ってきたりと、かなり潰しの利く、器用な連中だ。

スニーク要素が喧伝されているが、それも序盤だけ。中盤辺りからは武器でごり押しした方が結局手っ取り早い。

Sneakどうせアイテムが余っているので……

ダッシュの能力を強化しておけば、ガン無視して走り抜けることもできる。

ただし、マップ上の至る所にトラップという名の初見殺しがあるので、油断していると即死します。最近嫌われているQTEこそありませんが、この手の初見殺しはかなり多く、ついつい突っ込んでしまうような死に様が多々あります。

ボス戦も相当即死が多いですが、戦闘のシチュエーションがバリエーション豊かなので、手順や倒し方を考える楽しさはあります。攻略情報無しだと、トライアンドエラーを繰り返すことになるので、パズルライクなゲームが好きな人にはツボに嵌まるんじゃないでしょうか。

わたしはかなり好きです。

ストーリーとか、ムービーとか

最近はムービーゲーと揶揄されることが多くなってきた性なのか、ムービー部分はかなりコンパクトに纏まっています。チャプター1の最後に挿入されている車両での逃亡劇が、ゲーム中最長のムービーなんじゃなかろうか。

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あとは長くても一分くらいのムービーに収まっているので、まずムービーゲーということはないです。

ただその反面、ストーリーが断片的になっているきらいはあります。キャラクターの掘り下げができていない。また、ゲームの進行中、断片的に補完されるに留まるので、ちょっと感情移入しにくい欠点が露呈しています。

あと、ホーンテッドの初登場シーンなんですけど、これバイオ1のオマージュなんですかね。

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まとめ

これ、ホラーゲーなんですかね?

確かに見た目はホラーっぽいんですが、内容はちょいちょいアナクロな感じになったバイオ4って感じです。

武器も派手なものこそありませんが、ハンドガン、ショットガン、クロスボウ、スナイパーライフル、マグナムと押さえる部分をきっちり押さえています。ミリタリ臭は消えてしまいましたが、骨子の部分は変わらないと感じました。

戦闘に関しても、やっぱりアクションゲームライクになっていて、ホラーっぽくは感じません。ホラー映画の巨匠も、ホラーはさじ加減が難しいと言ってましたが、ホラーとアクションの兼ね合いが難しいんでしょうね。

ゲームとしては十分面白いので、ホラーって何なんだろうって思ってしまいます。

PC海外版だと3000円くらいで買える他、ハロウィーンセールで更に安くなる可能性もあるので、良作としておすすめできるゲームです。

ガシャコン

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