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シリーズに度々登場してきたAKシリーズの最新モデルAK12が2059年舞台のAWにも登場しています。Mk14程ではないにしろ、未来舞台だと骨董品って感じですかね。戦闘力的にも、ちょっと物足りない感じ。

AK12の詳細

AK12は低レート、高精度型のアサルトライフル。

  • 威力は(33-28-24)の三段階
  • 発射レート680RPM
  • 三発キルなし
  • アサルトライフル屈指の高精度

初期武器の片割れで、高レート型のBal-27とは対をなしています。最初期にその名を欲しいままにしたBal-27に比べてぱっとせず、威力不足に絶えず悩まされてきました。Bal-27とHBRa3の下方修正によって日の目を浴びたものの、HBRa3の再調整によって再び日陰者に追いやられつつあります。

AW FA AR TTK
フルオートARの距離別キルタイム一覧(縦:秒、横:メートル)

1.10パッチ以降、キルタイム的には殆どHBRa3の下位互換。AK12は集弾性に賭けるしかない状態ですが、HBRa3は縦反動がメインでリコイルコントロールしやすく、集弾性の優位も少し怪しい感じ。真正面から撃ち合うには不利なので、EXOダッシュを使うなど敵を翻弄する動きが求められます。

一応、10メートルまではHS込みで三発キルが狙えます。その場合、キルタイムが0.176秒とHBRa3にも匹敵する速さですが、たった10メートルしか射程がないので、積極的に狙っていくには厳しい気がします。1.07パッチ以前はHS込み三発キルの射程がもっと長かったのですが、Bal-27の弱体化と共にNerfされています。

お勧めのアタッチメントは拡張マガジン、クイックドロー、ストック。オブジェクトルール用だと、この辺りは殆ど鉄板ですね。

AK12のバリアント

有力バリアント一覧

  • AK12 Granader(グレネードランチャー付属、操縦性↑)
  • AK12 Hair Trigger(発射レート↑、精度↓)
  • AK12 R.I.P.(装弾数-8、ダメージ↑、精度↑↑)

Hair Triggerは通常680RPMから100増えて、780RPM。他二つは通常バリアントと同じ680RPMになります。

また、AK12はバリアントによってアイアンサイトの形状が変わる武器の一つです(他、AE4とか)。通常モデルと違って、各バリアントはフロントサイトが円形では無くなります。フロントサイトが半円になるだけで、通常バリアントより明らかに視認性が上がっているので、取り敢えず通常バリアント以外を使うのもありです。

また、一部バリアントはCod:Gモデルのリアサイトを持っていますが、こちらに関しては殆ど影響がありません。

Granader

無償のグレネードランチャーが付いていることが最大の特徴であるエンリステッドのバリアント。それでいて腰だめ性能も一段階付加されていると、殆ど隙の無い構成です。グレネードランチャーは出会い頭の戦闘に弱いというAK12の欠点を補ってくれるため、非常に相性の良いアタッチメント。AMR9以外で、無償のアタッチメントとしてグレネードランチャーが付いているのは、AK12 Granaderだけです。

Hair Trigger

発射レート一段階のプラスながら、100RPMもの改善をみせている優れたバリアントです。元の680RPMから780RPMへと大幅な火力増が見込め、多少なりと弱点だった近距離を補える点でも優れています。三発キルがないとはいえ、KF5やASM1の発射レートに並びます。

同じアサルトライフル枠なら、Bal-27の高レート部分がHair Triggerと同じ780RPMです。Bal-27は撃ち始めから四発が660RPM、五発目からは780RPMへと上昇する仕様ですが、Hair Triggerは最初から高レートで撃てて、射程でも精度でも上回るという状態。たった5メートルの三発距離とHS込みのキルタイムを除けば負けている部分が存在しません。

R.I.P.

精度二段階で更なる集弾性、ダメージ一段階によって全距離四発と、あらゆる意味で通常バリアントのAK12を上回るステータスを持つ強力なバリアントです。反面、装弾数が削られて22発と、連戦が多くなるオブジェクトルールでは少々使いにくい武器になっています。TDMなどの一対一の戦いが比較的多いルール向きです。

拡張マガジンを使っても33発と、元が少ない性で毛が生えた程度にしか装弾数が増えません。いっそ全距離四発キルであることを活かして、サプレッサーを使う方がいいかもしれません。乱戦を避けつつ、位置を気取られない立ち回りを目指しましょう。

バリアントまとめ

AK12の有力バリアントはどれもユニークで、使い勝手や向き不向きの異なる武器が揃っています。

AK12 Val TTK
AK12のバリアントキルタイム一覧

キルタイム的にはレート上昇の付いているHair Triggerが最速の0.231秒で、通常の0.265秒から0.034秒。およそ2フレーム程度の改善になります。命中率35パーセントの場合で、平均0.1秒程度の差が付くので、使用感には結構な差があります。他バリアントに対するHair Triggerの優位は40メートルまでですが、40メートルというと相当な距離があります。

それ以遠になると、ダメージ上昇が付いているR.I.P.が有利になりますが、Hair Trigger対比でおよそ3フレームの優位に加えて、三段階分の精度差があるので、総合的な戦力にはかなりの差があります。R.I.P.を有効活用するには、兎に角間合いを空けて、精度の差を活かす必要があるでしょう。

どんなマップでもある程度戦えて、オブジェクトルールでも使いやすいHair Triggerに比べて、R.I.P.は使用するルールやマップを選ぶので一概に使いやすい武器とは言えません。頭出しをピンポイントで掃除できたりしますが、総合的な戦闘力で言えば、やはりHair Triggerの方が上だと思います。

AK12の総合評価

対通常バリアント

通常バリアントとしては最強格であるHBRa3が同ジャンルにいます。

AK12 Val TTK2

Hair Triggerが23メートルから優位になり、R.I.P.が40メートル辺りから優勢になります。HBRa3は近距離火力に優れた武器ですが、その優位がかなり長く、近距離向けにシフトしたHair Triggerでも間合いを取る立ち回りが必要です。R.I.P.に至っては、キルタイム的優位が確定的になるのが、スナイパーライフルの距離になってからと、正面切っての対決は避けた方が良さそうです。

集弾性には多少のアドバンテージがあるので、正面対決になった場合には、初弾を外させてからのカウンターが無難かもしれません。AWのタフネスは大分弱体化されていて、高精度で当てていければ、一気に黙らせることも可能です。下手に撃ち合って力負けするより、一方的に当てられる状況を作るほうが、高精度という持ち味を活かせると思います。

対強バリアント

同系統の強力な武器としてBal-27 Obsidian Steed、HBRa3 Insanityが存在します。Obsidian Steedは撃ち始めから四発が560RPM。それ以降が680RPMという後からレートが上昇する仕様。それ故にタップ撃ち時に集弾性が上がりやすく使いやすい武器です。対して、Insanityは撃ち始めから三発が800RPMという高レートで、四発目以降が720RPMとレートが下がります。出会い頭の戦闘に強く、20メートルを超える三発キル距離を持つことから火力重視のアサルトライフルです。

Hair Trigger、R.I.P.、Obsidian Steed、Insanityをそれぞれ比較した場合のキルタイムは以下の様になります。Obisidian Steedは低レート部分、Insanityは高レート部分から始まっているので、使用感と若干異なる部分があります。

AK12 Val TTK3
AK12のバリアントと強武器のキルタイム

AK12の中では近距離に強いHair Triggerですが、Insanityは勿論、Obsidian Steedにも及びません。Hair Triggerでこの有様なので、レートに劣るR.I.P.に至っては尚更です。Insanity対比だと、キルタイムの差が大きすぎて真正面から撃ち合うと勝負になりません。Obsidian Steed対比だと、Hair Triggerのキルタイムは割と僅差になりますが、相手はBal-27なので、このあと射撃レートが120RPM上昇します。上のグラフは低レート部分しか含まれていないので、出会い頭できっちり当ててもやや不利、戦闘が長引くとInsanity相手並みに不利になります。

やはりAK12はAK12らしく、中距離以遠での戦いに専念した方がいいでしょう。Insanity相手でも、23メートル以遠ならHair Triggerが互角以上に戦えます。ただし、40メートルを超えるとAK12の威力減衰によって再びキルタイムの差が大きく開いてしまう点がネック。精度差があるので多少は不利を埋められますが、決して優勢とは言えないのが現状です。R.I.P.はInsanityが低レートになってもキルタイム的優位は取れないので、撃ち合いでは常に不利です。 精度でこそ勝っていますが、どちらのバリアントにしろ、確実に先手を取れないと厳しい戦いになります。

AK12は兎に角遠距離で戦うことが第一ですが、オブジェクトルールだとそうも言ってられません。不利を覚悟で突入しなければいけない場面も多々あって、他の武器だったら勝ってたというケースが多いです。その辺り、この武器の苦しい現状を表している気がします。

タフネスの効力が弱くなったせいで、撃ち合いになったときに高精度であることが活かしにくいというのもあって、Hair Triggerにせよ、R.I.P.にせよ、現状一線級とは言いにくいです。一方的に撃ち込めるかで戦果がまるっと変わってくるので、AWらしい動きが必要な武器ではありますが、ガシガシ力押しできないという欠点が痛すぎます。せめてMP11同様、最高の機動性部分を再現して、デクスタの効果が付いていたらまた違ったのでしょうが、汎用的な戦闘力を求められるオブジェクトルールでは使いにくい武器です。