ARK Server Managerの使い方(Unofficial Serverの建て方)

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ARK Survival Evoledのアンオフィシャルサーバーを簡単に建てられる非公式ツール。Ark Server Managerの基本的な使い方について紹介したいと思います。ローカルで色々試してみるにしても、先々のことを考えるとサーバーは別個で建てる方が利便性が高いです。ローカルより細かい設定ができますし、フレが新規に始めたので一緒にプレイしたいというときにも柔軟に対応できます。

3/27 waiting publicationの解決方法について追記

ダウンロード

Steamの該当ページからダウンロードできます。

Ark Server Manager

ページをスクロールしていくと最新版のダウンロードリンクがあります。

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インストール

適当なフォルダに書庫を解凍したら、Ark Server Manager.exeを実行します。

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初回起動時にはアプリケーションの実行フォルダを指定するようにダイアログが表示されます。 デフォルトはユーザーのAppDataという分かりにくい場所になっているので、適当な場所を指定しましょう。exeファイルの直下でも問題ありません。

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プロファイルを作って、SteamCMDをインストールするよという確認がでるので許可しましょう。コマンドプロンプトが起動して、アプリケーションの準備が始まります。暫く待つと、Ark Server Managerが立ち上がると思います。

初回設定

真っ白なウィンドウが表示されると思うので、左上の新しいタブ生成ボタンをクリックして、サーバープロファイルを作成します。

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Unnamed Serverというプロファイルが作られます。この状態だと、まだサーバーの本体が存在しないので、サーバーを立ち上げることができません。

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右のUpgradeをクリックすると、最新のサーバー実行ファイルがダウンロードされます。インストールするフォルダを変更したいときは下のSet Location。取り敢えず、デフォルトのままでも問題ないですが、マルチサーバー用に実行ファイル等がコピーされるので、ファイルが重複してHDDを結構圧迫するという欠点があります。場合によっては、Steamが管理しているARKのクライアントフォルダやデディケットサーバーのフォルダを直に指定するというのもありです(後述)。

サーバーの初回ダウンロード、更新が終われば、右下のStartボタンから実行できます。立ち上がったコマンドプロンプトにFull Startupと表示されればOKです。読み込みに結構時間が掛かるのでまったり待ちましょう。また、クライアントとサーバーのバージョンが異なると(小数点以下は大丈夫)アクセスすることができなくなるので、サーバーを立ち上げる前にはUpgradeは小まめに使いましょう。ARKはアップデートが兎に角頻繁に発生するので、一日おきに更新することもザラだったりします。

追記:インストール、アップデートでエラーが出る場合があるようです。それに関しては、下部の追記2を参照

個人サーバーの場合

取り敢えずこれだけも問題ありませんが、サーバーを個人で使うだけの場合は、Steam側が作ったARKのクライアントフォルダ、デディケットサーバーフォルダを指定するのも一つの手です(Steamインストール下のSteamApps\common\ARK、あるいはSteamApps\common\ARK Survival Evolved Dedicated Server)。自分がプレイするときにはSteamの自動更新によって常に最新の状態が維持されますし、サーバー実行ファイルを複数抱え込まずに済みます。その場合はサーバーを立ち上げたときにInstalled Versionの更新を自動で探知してくれるので、サーバーを立ち上げる前にUpgradeボタンを使う必要がなくなります。欠点としては、Steam側が勝手にアップデートしようとするので、ServerManagerとバッティングする可能性があることでしょうか。私は今のところ問題なしですが、何かしらの不具合が発生する可能性はあります。

多人数向けサーバーの場合

公開サーバーとして使う場合は、Ark Server Manager側の自動更新機能を使う方が無難です(詳細はPart.2)。Steamの同期と噛み合わない可能性が高いですし、時間指定できるServerManagerによる更新の方が便利です。ちなみにRCONは実行中のSaverに対する管理者コマンド実行になります。この手のゲームでついて回る悪質なプレイヤーをキックしたい、サーバーのプレイヤーにメッセージを送りたいときなどに重宝します。各種アドミンチートも使えますが、あんまり多用すると公共性が疑われるのは言うまでも無い。

基本設定

取り敢えずサーバー自体は上だけで起動できるようになっていますが、そのままだと色々と困るので、基本的な設定だけでもしましょう。

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以下、よく使うだろう部分について。

Server Name
検索時に表示されるサーバーの名前です。プロファイルの名前とは別枠なので、こちらを変更しないと、サーバー名はデフォルトのままです。
Server Password
ログイン時に使用するパスワード。デフォルトだとランダム文字列っぽいので、任意に変更しましょう。
Admin Password
コマンドラインなど管理者権限行使するために必要。使わないならデフォルトのままでOK。
Server Port / Query Port
サーバーのポート。公開サーバーにするときはこれらポートを開放している必要があります。解放していないと、検索リストに載らないですし、外部からアクセスできません。私はポート開放していますが、多分ローカルで使う分には解放する必要は無いです。同時に複数のゲームサーバーを運用する場合を除いて、特に変更する必要はありません。
Max Players
サーバーに参加できる上限人数。公式サーバーの現状を鑑みると30より多くするのは少々考え物かも知れません。無理に増やして人がどっさり来た場合、ラグが凄まじいことになります。

ルール

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ゲームルールに関する基本的な設定です。最近充実してきたので、色々といじれるようになりました。

Enable PvP
PvPモードになります。古いバージョンのArk Sever Managerだと下のPvE Cave Buildingが無かったので、身内鯖を立てる場合でもPvP安定でした。
Enable PvE Cave Building
PvEの場合禁止されていた洞窟内部、洞窟周囲の建設が可能になります。身内で鯖を運用する場合、誰かが占拠する危険も無いのでこれにチェックで問題ないです。野良用のサーバーを建てる場合は、チェックボックスを外しておきましょう。洞窟の出入り口を誰かが封鎖すると手も足も出なくなります。
Difficulty
サーバーの難易度です。数値を高くすれば高くするほど野生生物の上限レベルが高くなります。現在の最高値は400パーセントで、Lv120までの生物が湧くようになります。出現レベルは線形的にならないので、400パーセントにしたからといってそこまで難易度が跳ね上がるわけでは無いです。大多数はLv30以下で、稀に三桁レベルの生物が混じっている感じでしょうか。
Enable Tribute Downloads
各種データーのサーバー間移動を許可します。デフォルトはオフですが、オンにするとアンオフィシャルサーバー間のキャラクター、アイテム、テイムした生物等の移動ができるようになります。
PvE Schedule
特定時間の間だけPvPにできる設定です。過疎時間に拠点が襲撃されるのが嫌だけど、対人戦は推奨したいときに使います。正直、空き巣もこの手のゲームでは常套手段なので、あんまり機能するとは思えませんが……。

HUDとビジュアル

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クロスヘア、各種HUD、三人称視点の許可、マップ上への現在位置の表示等の設定です。身内鯖なら全部ONでも良い気がします。

プレイヤーセッティング

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プレイヤーのステータス等の設定です。スタミナが減らなくなったり、ヘルスがすぐに回復したりと、ゲームバランスに直結しているので、大きく弄らない方が良いとは思いますが、レベル上げが面倒臭すぎる場合は、XP Multiplierを上げておくと楽です。取得経験値に指定倍率が掛かるので、あっという間にレベルが上がります。


XP Multiplier
経験値の倍率です。デフォルトは等倍。このツールスライドーバーでは最大十倍まで指定できます。ちなみにコマンドプロンプトで指定するともっと上の数値を指定できます右のテキストボックスに数値を直接入れれば青天井っぽい。ぶっちゃけ、十倍でもあっという間にカンストレベルなんですが……。
Max XP
経験値の上限値です。デフォルトはちょっと前までの公式サーバーの上限値だった100000になっています。現在(15/09/12)、公式のレベルキャップが解放されていて、公式だとLv80まで上がります。それに合わせるならば、ここの値を184500にすればLv80まで上昇するようになります。数値をもっと増やせば、恐らくはLv上限ももっと伸びるはず。Dinoの方にも同じ項目があって、同じくレベル上限を引き上げられます。

環境(Environment)

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各種リソースに関わる設定ですが、これもゲームバランスに直結しているので、下手に弄るとゲームバランスが崩壊します。

Taming Speed
テイムゲージの伸びる速度を変更します。等倍だとLv120のティラノサウルスをテイムするのに半日掛かったりするので、とても社会人が付き合える状況じゃありません。Kibbleが強化されたおかげでだいぶ楽にはなりましたが、サクサクプレイがしたい場合には多少なりと数値を上げておくと良いです。
Harvest Amount
手に入る資源の量を変更します。凄い量のファイバーが毟れたり、石を拾ったら二個に分身したりします。設定値の最高は十倍ですが、そこまでする位ならチートコマンドを使った方が早い気がします……。個人的には多くても四倍くらいに収めておいた方が良いと思います。下のチェックボックスで個別に倍率を指定できます。
Resouce Respawn
資源が再展開されるまでの時間です。数値を上げておくと、切り倒した木があっという間に再生したりします。
Harvest Health
資源の体力値を増減させます。増やすと一本の木から多くの木材が手に入ったりしますが、邪魔なオブジェクトの排除が面倒臭くなります。下手に高い数値を設定すると、いくら殴っても邪魔な岩が壊れないといいう事態に……。資源の獲得量を増やしたいのなら、素直にHarvest Amountを増やしましょう。
Day Cycle Speed
一日の長さを変更します。検証していませんが、農業のプラント成長がゲーム内の日数依存らしいので、これを弄ると成長が早くなると思われます。ただし肥料の消費も激しくなりそうなので、無理に変更しても意味が無さそう。
Day / Night Time Speed
昼の長さ、夜の長さを個別に設定します。このゲームの夜は本当に暗くて周りが見えないので、身内でプレイするときは夜を短くしていました。ちなみに設定値は時間の経過速度なので、短くしたければ数値を大きくしましょう。

その他、スケジューリングやModsなどの細かい設定等はPart.2で。

追記項目

追記1:Waiting Publicationになる場合

サーバーを建てようとしてもStatusがWaitingから進まず、Availabilityの部分がWaiting Publicationになる場合、ネットワーク周りに問題が発生しています。考えられるパターンとしては、

  1. ポート開放が上手くいってない
  2. IPアドレスが未更新
  3. 起動コマンドがおかしい

この三つが考えられます。

1の場合はルーター等の設定を見直してください。デフォルトの設定でServer Managerを使う場合、7777、27015番のポートを開放する必要があります。多分、Steamのポートなどは解放せずとも大丈夫だと思いますが、ダメなら念のために解放してみてください。

そして2の場合というか、今まで上手くいっていたのに急にうまくいかなくなった……という場合は大抵2のパターンなんですが、この場合はServer Manager上部のMy Publish IPの所を更新してみてください。テキストボックスの横に更新ボタンがあります。普通ならServer Managerを立ち上げるときに自動更新されるのですが、稀に更新されなくなるバグがあるみたいです。更新ボタンを押してみてIPアドレスが変わったら、それで解決すると思います。それで駄目なら3のケースです。

追記2:アップデートでエラーが出る場合

下記、エラーが出る場合は、文面の通りにしてみてください。

If the server update keeps failing try disabling the 'Output SteamCMD to the progress window' option in the settings window

Output SteamCMDの場所は、右上の歯車ボタンです。

Steam CMD Output Error

あるいはWEBキーの取得をしたら治るかも知れません。なんらかの環境依存だとは思うんですが、根本的な原因が分からないので……。