Ark Doedicurus Dossier

ファイバー集めのゴリラ君に続いて、石集めができるペット。それがドエディクルス。しかし、こいつ……サドルに無理がなかろうか?

ドエディクルスとは

ark arumajir

更新世に棲息していた動物の例に漏れず、現世種より巨大化していたアルマジロの仲間です。更新世は氷河期の真っ直中であり(まだ氷河期は続いてますが……)、千年サイクルくらいで氷期と間氷期を繰り返していました。氷河に地球上の水分が取られることによって、地球全体が乾燥化しており、草原やサバンナの環境に適応して巨大化していたわけです。

この後、地球環境が温暖湿潤化して、緑化が進むに従って森が増えていきました。人類のように積極的に森林を伐採するような生物もおらず、木々の密集した場所では行動しにくい巨大生物は段々数を減らしていくわけです。マンモス、インドリコテリウム、メガテリウム等々も含めて多くの巨大生物が絶滅しますが、ドエディクルスも同じでした。

甲羅を防具の素材として使うために、原始人による狩猟圧を受けたせいで絶滅したという説もありますが、それなんていうモンハン?

尻尾には反撃に使うためのとげ付きスパイクを装備しており、機能的には恐竜のアンキロサウルスに通じるものがあります。これが収斂進化というものか。

野生のドエディクルス

ARKにおいてはアンキロサウルスと同じ棲息範囲を持ち、まさに色違いのような存在になっています。内陸部、特に山に近い場所にポップします。草食動物の例に漏れず、自分から仕掛けない限りは襲ってきません。

アンキロサウルスと異なる点は、攻撃を捨てて更に防御系に特化していることです。アンキロサウルスは草食性の中ではギガントピテクスと並んで攻撃力トップタイですが、ドエディクルはそれらに比べると劣ります。反面、HealthとStaminaでは勝っており、ティラノサウルス以上のTorper値を持ちます。また、ある程度ダメージを受けると丸まって、多くの攻撃が効かなくなります。

丸くなる

ark maruku

見た目がボールになるので、最初何かと思いました。この状態だと当たり判定が石壁扱いになるようで、肉食動物の攻撃は全く効きません。ティラノサウルスに襲われても、そう簡単には死なない堅さだけではトップクラスの生物です。自身のペットによる攻撃及び、弓矢、近接攻撃各種も効かなくなります。銃火器の攻撃も、丸くなるのを止めているように見えて丸くなるの判定は続いており、攻撃が殆ど通りません。例外的に爆発物の類なら効果的ですが、フラグやC4のコストを考えると、そこまでして攻撃する価値が有るかというと……。

倒してレベリングするのにも非効率的なので、野生の個体と出会ってもテイムしないのならスルーする流れになるでしょう。

テイミング

テイミングの所要時間、DiloのKibbleが有効なことなど、ほぼアンキロサウルス互換。異なる点はその圧倒的なTorper値と、丸くなるを使う点だけでしょう。

丸くなるを使っている間は並大抵の攻撃ではダメージが通らなくなるので、解除されるまで待つ必要があります。総じて気絶するまでが長く、必要となるトランキライザーアローの数も膨らみます。場合によってはワンスタックを消費するので、テイムを狙うときは多めに持ち込むようにしましょう。

一方で、気絶を取ったときは中々目を覚まさないので、簡易で周りを囲んでしまえば、放置気味でも問題ありません。

ドエディクルスの運用

石集めのスペシャリスト。

サドル関連

サドルを付けると他生物同様に騎乗できますが、このときサブ攻撃(右クリック)すると、ローリングします。ただしローリング自体には攻撃判定が無いので、純粋な移動手段としてのローリングになります。ローリングは旋回能力が極端に下がるという欠点はあるものの、どてどて走るより移動速度が速く、スタミナの消費も少ないと、長距離移動にはうってつけのスキルになっています。騎乗しているプレイヤーが潰されないのは謎。

また、アンキロとは反対に鉱物に攻撃したときStoneしか出さないという極端な設定になっています。鉄鉱石を殴ろうが、黒曜石を殴ろうが、Stoneしか出ません。流石に鉄鉱石まで無駄にするのは無いですが、Stoneは中盤以降いくらあっても困らない、いくら集めても足りない状況になるので、是非有効活用していきたいです。

ワンダリング

先に実装されたギガントピテクス同様、ワンダリングで資源を集めてくれます。Stoneはファイバー以上に数を求められるので、数を揃えて一気に集めさせるというのも一つの手です。ギガントピテクスに比べると相当に撃たれ強いので、低レベルのものでもちょっと目を離した隙に野生動物にやられることはあんまり無いです。ただし、放置しているとどこかへ走り去ってしまうのは同様なので、発信器はすべからく必要になりますし、広範囲を囲んで石を常時集めさせるとかがやっぱり無難でしょう。

ステータス

集められる資源に対してのWeight値が低すぎるので、石集めを効率化させるためにはWeightが結構必要です。10レベル以上は振り分ける必要がありますが、Weight400程度は欲しいです。

高い防御力を持つので、Healthメインで伸ばしていくと、長所をより活かせるようになります。アンキロサウルスに比べて攻撃力は格段に落ちるので、Meleeを伸ばすくらいなら、Helth極振りで良いです。とはいえ、その本質は石集めにあります。戦闘に使うにはリーチも攻撃の発生速度も不足していて、ティラノサウルス等々の肉食恐竜に比べると遙かに見劣りします。あくまで護身用の戦闘ステータスですが、もっと動的に丸くなるを使えたらもっと良かったのに……。一応、パッシブにしておくと丸くなります。

まとめ

このゲームの石は兎に角数が必要になります。PvPをやるのなら、自拠点の拡張(勿論鉄です)にも、敵拠点の破壊用爆発物にも大量の石が必要にになるので、正味石集めの戦いになってきます(セメントの性ですが)。PvEでもそれは変わらないので、石を効率的に集められるこいつは有効活用できれば大変な力になります。

ローリングのおかげで、アンキロより移動時のストレスが少ないですし、場所を選べば凄い量の石を短時間に集められる逸材です。