BO2から登場し続けてきたFast Handこと早業ですが、BO3ではついに最強格のPerkのひとつになりました。Fast Handに纏わるエトセトラ。
ファストハンドについて
BO2初出の武器の持ち替えを高速化するPerkです。当時は同じPerk2にタフネスという強Perkが存在したために空気で、AWではペリフェラル、ブラインドアイ、ガンホーと競合している上に、EXOアビリティ、EXOランチャーが微妙すぎて、やはり今ひとつという状況でした。
ところが、BO3では走りからのリカバリーが速くなるという効果が追加されました。BO2でいうところのデクスタリティの能力を得て、唯一戦闘能力が直接向上するPerkとなっています。
主な効果は以下のようになっています。
- 武器の持ち替え高速化
- スプリントアウト(走りからの復帰)の高速化
- 走りからのADSを素早い専用モーションに変更
リーサル、タクティカルの投擲高速化(ベータ時)フラグの信管リセット(ベータ時)
リーサル、タクティカルの投擲強化はベータのときから削除されてしまいましたが、それでも尚最強のPerk2として君臨していると言えるでしょう。
武器の持ち替え高速化
持ち替えの時間を50パーセント削減します。スナイパーライフルやライトマシンガンなど、セカンダリに依存しやすい武器との相性が良いです。12/11のパッチによって持ち替えが倍かかるようになったデュアル武器のペナルティを調度打ち消せます。
とはいえ、シリーズの伝統としてインスタントスワップ(リーサル、タクティカルを構えた後、武器持ち替え二回)はBO3でも使えますし、これを目的にPerkを付けることはあんまりないかなぁと思います。
スプリントアウトの高速化
走った後の隙を減らして、射撃までの時間を短縮します。武器のジャンル毎に効果幅が異なります。
Weapon | Percentage |
---|---|
Asult Rifle | 40% |
Sub Machingun | 55% |
Sniper Rifle | 40% |
Light Machingun | 40% |
Shotgun | 40% |
Handgun | 55% |
サブマシンガンとハンドガンだけ55%の短縮で、後は40パーセントです。元々走り回る傾向の強いサブマシンガンなら、取り敢えず付けておくだけでも腰だめ射撃が強くなります。BO3のSprint Outはサブマシンガンだから速いということもないので、出会い頭で撃ち負けることを減らせます。
ちなみに同じような効果を持つのがPerk3のガンホーで、こちらはスプリントしながら射撃ができるので、実質100パーセントの短縮になります。二つ同時に付けると、ディスシナジーを形成してしまいますが、サブマシンガン等の場合、一概に無駄とは言えないのが難しい所。それが次の専用モーションです。
走りからのADSを高速化
走り状態からのADSを専用のモーションに変更して高速化します。武器のADSには静止状態、動作状態の2パターンからのADS時間が設定されており、Fast Handありだと常に静止状態からのADS扱いになります。
なんかちょくちょく変更されているみたいなので、参考までに。
ADS | ADS (Move) | Sprint Out | |
---|---|---|---|
KN-44 XR-2 HVK-30 ICR-1 M8A7 | 0.25 | 0.3 | 0.3 |
Man-O-War | 0.3 | 0.35 | 0.35 |
Sheiva | 0.234 | 0.284 | 0.334 |
Kuda Razorback | 0.2 | 0.25 | 0.3 |
VMP | 0.25 | 0.3 | 0.3 |
Vesper | 0.2 | 0.25 | 0.267 |
Pharo | 0.217 | 0.317 | 0.283 |
Drakon | 0.367 | 0.367 | 0.334 |
Locus | 0.35 | 0.35 | 0.3 |
P-06 | 0.367 | 0.367 | 0.3 |
SVG-100 | 0.384 | 0.384 | 0.317 |
BRM | 0.334 | 0.334 | 0.284 |
Dingo | 0.318 | 0.318 | 0.334 |
Gorgon | 0.5 | 0.55 | 0.434 |
48 Dredge | 0.35 | 0.4 | 0.35 |
KRM-262 205 Brecci Argus | 0.238 | 0.25 | 0.267 |
Haymaker 12 | 0.184 | 0.234 | 0.284 |
MR6、L-CAR9 | 0.1 | 0.167 | 0.25 |
RK5 | 0.117 | 0.184 | 0.233 |
制止状態と銘打っていますが、歩きからのADS等もこちらに含まれています。動作状態というのは走り、スライディング等の著しく体勢が崩れた状態からのADSだと思ってください。
上の表を見て貰えば分かりますが、多くのアサルトライフルやサブマシンガンは動作ADSすると0.05秒程度遅くなります。しかし、ファストハンドを付けていると、ADSが制止状態からのものと同じになり、0.05秒短縮できるというわけです。BRM、Dingo、スナイパーライフルは静止状態、動作状態どちらも同じADS速度なので、ただファストハンドを付けただけではADS速度は高速化しません。
そしてもう一つ重要なのが、ファストハンドを付けたときの動作状態ADSにはクイックドローの効果が乗ります。どういうことかというと、サブマシンガンのKudaなんかはクイックドローを付けると非常にADSが速くなり、0.067秒という超高速でADSします。しかしそれは静止状態からのADSのみで、動作状態からのADSは変化しません。Kudaの場合ですと、依然走りからのADSには0.25秒掛かります。しかしファストハンドを付けた場合は、動作状態のADSからでもクイックドローの効果が乗るようになります。
ちょっと長くなったのでまとめます。
- モーションが変わって、走っていても止まっているときと同じ速度でADSできるようになる。
- 止まっている扱いなので、クイックドローの効果が現れる
なので、クイックドローの効果を十分に発揮させたいのなら、ファストハンドは絶対に必要です。私が知る限り、例外はVMPのみで、こいつだけはクイックドローのみで走りADSが高速化しますが、それ以外はファストハンドなしにはクイックドローの効果が現れません。
ちなみにクイックドローのアタッチメントが存在せず、且つ制止、動作どちらでも同じADS速度のスナイパーライフルは、ファストハンドによるADSの高速化が一切ありません。武器の持ち替えを多用するだろう武器にはADS高速化のメリットがないように、という調整なんでしょう。セカンダリにあまり頼らないなら、ファストハンドは要らない感じです。
まとめ
BO3のファストハンドは兎に角汎用性が高いです。タフネスが消えて、戦闘力が上昇するPerkはこれだけになったので尚更です。特にどうしても突撃よりになってしまうオブジェクトルールでは、遭遇戦の勝率を上げるために是非付けておきたいです。
例外はガンホーを使っているときのショットガン、クイックドローを使っていないときのBRM、Dingo、セカンダリーを持っていないときのスナイパーライフルぐらいでしょうか。
しかし、調べてみて分かったんですが、地味にSheivaがBuffされてますね。最初はKN-44よりADSが遅かった筈なんですが、今はKN-44より1フレーム分速いという。まぁ、PC版だとDrakonの下位互換に近かったからね。仕方ないね!