2016-02-06_00001

BO2のM27といい、このポジションの武器は毎回大成しないです。アサルトライフル弱くはないんだけど、上がいる三人衆の一本(XR-2、ICR-1、Sheiva)。

※早速パッチが入ったので、文面を2/10以降に合わせて少し訂正。

基本ステータス

ICR-1 スペック
項目 数値
※2/11時点でのものです
ダメージ 30-29-22
射程距離 19m-51m
発射レート 600RPM (RF: 642RPM)
キルタイム 0.3秒-0.3秒-0.4秒
ヘッドショット倍率 1.1倍
装弾数 30発
ADS 0.234秒
ADS(Sprint to) 0.284秒
Sprint Out 0.367秒
ADS移動速度 40%
ADS移動(射撃時) 32%
腰だめ精度 4 - 7

初期からの主な変更点は、

  • 中威力射程が増加(35m → 51m)
  • ADS等が高速化(1フレーム)
  • ADS時の揺れが減少
  • 射撃時のリコイルが減少

変更された部分は極めて少なく、ADS等の操作性がそれぞれ1フレームずつ速くなっただけです。威力29のエリアはハードコア用の調整なので、コアモードのプレイヤーにとっては殆ど影響しません。

BO3 AR TTK after1.06 ver1.43

精度こそあるものの、キルタイムはかなり劣悪でアサルトライフル中最悪。近距離は勿論そうですが、中距離においても威力減衰済みのKN-44にすら敵わないというありさまで、明らかに打撃力不足です。

そして問題なのはそのリコイルパターン。BO2のM27に比べて明らかに横反動が強くなったせいで、右上へのリコイル主体のMan-O-Warと比べてコントロールしにくいです。左右どちらにぶれるか運任せ、そして発射レートもMan-O-Warより高いとあって、ちゃんとコントロールできる人ならICR-1とMan-O-Warの集弾性は大差ないということに……。人体モデルが縦長なので、どうせぶれるなら縦にぶれてくれた方が当てやすい。キルタイムが悪いので必然的に一対多には弱くなるので、同じフルオートアサルトライフルでも戦闘能力ではMan-O-Warに溝を開けられています。

バースト武器のM8A7と比べても若干貧弱な近距離といい、決して大成できるような武器ではありません。精度が欲しいならM8A7を使えばいいだけで、本当に一番になれるような部分がありません。使っていて特別弱いとは思いませんが、積極的に使いたいと思うようなアピールポイントがまるで無いです。

カスタマイズ

火力不足が致命的に近いのでそれを補いたいところですが、割り切ってロングバレル運用に特化するのも。※パッチで射程が激増したのでロングバレルは腐ります。やめておいた方が無難。

  • ストック + 大口径 + ラピッドファイア
  • ストック + 大口径 + グリップ
  • ストック + 大口径 + サプレッサー

拡張マガジンを付けても良いのですが、キルタイムの悪さがそのまま連戦への適応能力の低さに繋がっているので、そこまで重要じゃないと思います。一人を相手にしている間に致命的な被弾を喰らう可能性も少なくない……。常に一対一になるように立ち回る必要があって、ごり押ししにくい。

ストック + 大口径

アサルトライフルだと割とオーソドックスな構成です。近距離の脆さをできるだけ改善しに行く構成。

大口径の効果はヘッドショット時にキル必要弾数が一発減ることに収束しますが、ICR-1の場合、距離があるときに露骨にヘッドショットを狙うと横にぶれて当たらないということがちらほら。

BO3 AR TTK ver1.4 with HighCaliber(1HS)

一発頭に当ててもキルタイムは0.2秒あります。Man-O-Warの大口径なしでも0.23秒、M8A7の大口径無しが0.18秒なことを考えると、大口径ヘッドショットしてもまだ圧倒的に有利とは言えない状況。これにラピッドファイアでようやくM8A7の大口径無しと瞬間火力同等になります。クリーンヒットすれば、敵の反応を許すこと無く倒せるので、大口径はまずあった方がいいです。

+ラピッドファイア

ラピッドファイアとは存外相性が良く、キルタイムが1フレーム以上改善。レートの上昇幅は7%と並程度ですが、元のレートが低いこと、キル必要弾数が多いことが影響しています。

BO3 AR TTK after1.06 ver1.4

ラピッドファイア込みでようやくKN-44の威力減衰後に並びます。横ブレがあると言ってもKN-44と比べれば半分くらいなので、結構気になっていた中距離の不利が無くなります。射程を除けばサブマシンガンのRazorbackとほぼ同じ性能になるので、悪くないアタッチメントです。

+ グリップ

左右にぶれるのは修正しづらいのでグリップを使ってカバーします。元が制御しにくいこともあって、グリップの効果が多少なりとも感じられるのがメリット。ただし近距離の撃ち負けが酷いので、あんまり好きではないです。結局、精度が欲しいのならM8A7を使う方が無難な選択になってしまうので、どうも苦しいところです。ロングバレルを足すと完全なる遠距離特化です。

ロングバレルは効果的に機能するマップが少ないので汎用性が低いです。効果自体は強烈なんですが、マップのパターン的に腐ることが多くて、やっぱりグリップの方が優先でいいと思います。

+ サプレッサー

パッチでデフォルトの射程が前までのロングバレル時並みになったので、サプレッサー運用にも適正が生まれました。サプレッサーを付けても24メートルまでは4発キルなので、KudaやVMPなどの射程長めなサブマシンガンと同じくらいの長さです。

まとめ

ICR-1は武器全体を見れば決して弱い武器ではありません。リコイルが小さく扱いやすいので初心者向きなのですが、最終的にはアピールポイントに欠けます。火力不足が致命的で、バーストが使えるならM8A7の方が精度と火力を兼ね揃えていて強いですし、同じフルオートでもMan-O-Warで遠近撃ち分けする方が汎用性が高いです。

マップの構成的に近距離を捨てていい場合は少なく、特にオブジェクトルールだとどうしても無理しなければいけない状況はあります。特化型アサルトライフルのKN-44とICR-1なら、KN-44が必要なときはあっても、ICR-1が必要になる状況はありません(PC版の場合だと高火力高精度のスナイパーライフル各種が幅を効かせているので尚更)。

武器の性能的には及第点以上を付けられるのですが、結局これじゃないと駄目というオンリーワンな要素がないです。火力が低いというのはそれだけで行動の自由度を下げることになるので、この手の武器が大成するのは難しいと言わざるを得ません。