Overwatch ピック率から見るヒーロー
前回から引き続き、統計の話です。今回はピック率に関して。
ピック率統計
一次ソースはMasterOverwatchです(ソース)。
それぞれハード毎のピック率です。差は(PC版の勝率 - PS4版のピック率)になっています。マイナスになっている場合はPS4版の方がピック率が高いわけです。
ヒーロー名 | PC | PS4 | 差 |
---|---|---|---|
標準偏差 | 1.62 | 1.29 | 0.89 |
ウィドウメイカー | 5.72 | 4.29 | 1.43 |
マクリー | 5.91 | 4.56 | 1.35 |
ロードホッグ | 4.82 | 3.7 | 1.12 |
マーシー | 6.86 | 5.82 | 1.04 |
ファラ | 6.46 | 5.56 | 0.9 |
ラインハルト | 6.24 | 5.55 | 0.69 |
ソルジャー76 | 6.82 | 6.19 | 0.63 |
ゲンジ | 5.76 | 5.29 | 0.47 |
ハンゾー | 4.83 | 4.7 | 0.13 |
ウィンストン | 2.67 | 2.56 | 0.11 |
ルシオ | 7.31 | 7.34 | -0.03 |
ザリヤ | 2.99 | 3.13 | -0.14 |
ジャンクラット | 5.87 | 6.12 | -0.25 |
バスティオン | 2.91 | 3.24 | -0.33 |
リーパー | 5.45 | 5.87 | -0.42 |
メイ | 3.24 | 3.7 | -0.46 |
シンメトラ | 1.92 | 2.81 | -0.89 |
ゼニヤッタ | 2.07 | 3.1 | -1.03 |
トレーサー | 4.4 | 5.6 | -1.2 |
D.Va | 3.93 | 5.32 | -1.39 |
トールビョーン | 3.83 | 5.55 | -1.72 |
勝率と違って、標準偏差には大きな差がありません。PC版の方がピックの片よりが大きいですが、50%の差があった勝率の片よりほどではないです。元々PCベースで作られていたのに、PC版の方が偏ってるっていうのは変な気もしますね。
PC版の方が使用率が高い代表的なヒーローは、
- ウィドウメイカー(35%)
- マクリー(30%)
- ロードホッグ(35%)
- マーシー(20%)
PS4版の方が使用率が高いヒーローは、
- トールビョーン(30%)
- D.Va(25%)
- トレーサー(20%)
- ゼニヤッタ(50%)
- シンメトラ(50%)
勝率の不可解さからは一点、ある程度分かりやすい形として現れている気がします。咄嗟のAimが必要なウィドウメイカー、マクリー、ロードホッグ(鎖)に対して、PS4版ではタレット持ち、比較的当たり判定の緩い攻撃を持つヒーローの使用率が高いわけです。
例外はトレーサー、D.Vaなんですが、これはビジュアルによるものなんですかね……。マーシー、メイはピック率が低いという世の不条理を感じます。ゲームの世界でも、30歳超えるとダメなのか……。
ピック率上位
ルシオ(PC:7.31%、PS4:7.34%)
誤差レベルでPS4の方がピックされやすいですが、どちらも最高のピック率を誇るヒーローです。広範囲に掛けられるヒールが戦線を相当硬くするので、ピック率に相当する強さはあると思います。
7%で六人チームなので、40%弱の割合でチームの誰かしらが使っていることになります。ピック率一位ではあるのですが、ガチ構成だと更に倍のピック率は欲しい気がします。野良だと1ヒーラーで妥協することが多いんですが、ルシオとマーシーセットで運用する方が強いので……。
マーシー(PC:6.86%、PS4:5.82%)
PC版ではルシオには劣るとはいえ、第二位のピック率を誇ります。実際、すごく強いです。小まめにヒールして、リザレクションを撃つだけなのですが、それだけでもかなりの戦力増強になります。PS4だと、ルシオに比べるとかなりピック率が落ちていますが、これは37歳なのが原因なのだろうか……。
現状、ヒーラー2が鉄板に近い状況になっているので、FPSとしてこれが正しいのだろうかとちと少し疑問。ルシオ、マーシーを共にNerfして、もっと戦闘職が増えるようにすべきじゃなかろうか。ルシオ同様、重要度に比べてピック率が低すぎるので、使わされてる感が強いんですけども。
ちなみに今現在隔離されてる中国鯖(台湾除く)だと、マーシーのピック率3.99%と激減しています。なんか、かの国のお国柄が出ている気がしますね。チートも間違いなく多いでしょうし(隔離鯖になってる原因だよなぁ……)。
ソルジャ-76(PC:6.82%、PS4:6.19%)
ルシオ同様に両ハードともに使用率が高いです。近年のFPSに通じる部分が多いヒーローなので、やっぱり使用率も高くなるんでしょう。性能的にも申し分ないですし、かなりのポテンシャルを持ったヒーローと言えるでしょう。
ジャンクラット(PC:5.87%、6.12%)
ディフェンスの中では最もピック率が高いヒーロー。これまでは割と順当な数値続きでしたが、こいつはちょっと使用率が高すぎる気がします。防衛側じゃないと劣化ファラみたいな性能なのに、攻撃側やコントロールで謎のピックをする人がちらほら見かけます。
PS4版の方が少し高いですが、これはトールビョーンへのカウンターとして使われているからでしょうか。
ピック率下位
シンメトラ(PC:1.92%、PS4:2.91%)
PS4版での使用率上昇が結構大きいですが、第一チェックポイント付近までしか使われないというのが影響してか、かなり使用率が低いです。これに関しては正しい姿だと思うので、分かっている人しか使わないってことでしょうか。
ゼニヤッタ(PC:2.07%、PS4:3.1%)
PS4版の使用率が比率的に割と大きいですが、やっぱりひ弱なのが影響してか使用率が低いです。この辺り、サポートの選択肢として、ルシオ、マーシーが強すぎるんじゃないかと。
どうも近いうちに強化されるらしいので、こいつの勝負はそれからですね。
ウィンストン(PC:2.67%、PS4:2.56%)
タンクでは最も人気の無いヒーローです。実用性だと明らかにD.Vaを上回っている筈なんですが、ピック率には還元されていない模様。というか、私の体感だと明らかにD.Vaより多い気がするんですが、むしろD.Vaはどこで使われているんだろう……。
ザリアも強さの割にピック率が低めですし、ゴリラ枠は男女問わず不人気みたいですね。