Overwatch ファラメタの話
遠因というか、あきらかな原因はマクリー、ウィドウメイカーの弱体化なんですが、それによってフライングし放題に……。
ファラの脅威
ファラは現状唯一の飛行能力を持つヒーローです。ヘッドショット判定が無いので攻撃力はそこまで高くなくて、オフェンスの中ではやや決定打に欠ける面があるのですが、唯一無二の機動性能があるので、それを補って余りある性能になっています。地上攻撃に合わせられると、一方的に上から攻撃されてしまうほか、有利な高所にいても更に上を取られてしまいます。位置エネルギーを武器にできるので、対策されなければやりたい放題出来ます。
特に後ろにマーシーを連れているときの戦闘力は凄まじく、かなり強引な攻撃でも倒れません。ブーストジャンプのクールタイムに合わせて飛び込んで近距離からロケットを浴びせて一撃離脱したり、ソルジャー76の対空攻撃をものともせずに味方タンクの支援攻撃ができます。
元々はそこまで……という感じだったのですが、マクリーやウィドウメイカーの弱体化がかなり大きかったです。
ウィドウメイカーは胴体撃ちの威力が低下し、且つアルティメットのコストが増加したので、透視の回転力が低下し、盤面への影響力がかなり低下してしまいました。マクリーもファニング撃ちの威力が大幅に減少し、アンチタンクという役目を失っています。
両者共にピック率が大幅減。実用性もかなり低いヒーローになっています。まぁ、ウィドウメイカーは他のディフェンスと同水準になったので、下方修正前の汎用性が高すぎたということなのかもしれませんが、総じて対空要員としての採用が難しくなりました。
ファラに対抗するには地対空で牽制できるヒーローが必要なんですが、それに該当するのが、
- ソルジャー76
- マクリー
- ウィドウメイカー
- ハンゾー
- トールビョーン
- バスティオン
- ロードホッグ
- ゼニヤッタ
ぶっちゃけ、ソルジャー76以外は難有りのメンツばかり。トールビョーン、バスティオン、ロードホッグは対空こそできても不利対面です。他も潰しが利かない、優先すべきものが多いヒーローなので、現状ソルジャー76頼みの面が強いです。
野良ピックの難しさ
ソルジャー76はまぁ誰かしらピックする方が良いのですが、相手にマーシーが付いていると、牽制にもなりません。そうなってくると二枠の対空が必要なんですが、ピックの枠的に厳しい形になりがちです。滞空できても地上が押され放題、対空している所を撃たれ放題になると、押しとどめるのは難しくなります。
味方の6枠のうち、タンク2枠、ヒーラー1枠、アンチタンク1枠に割く無難なパターンですと、あとのスロットが2枠。ヒーラー2枠とっている場合、あとの一枠で対空する形になりますが、野良だと圏外からのピック、ピックしていてもおかしな行動しているパターンがあるので、正直カツカツな状態……。
相手のファラが暴れ回っている状況だから無理してでもソルジャー76を二枠採用するべきだけど、それをやると他に手が回らないというケースがやっぱり多いです。
本当にメタっているのは公式である
というわけでファラがあまりに暴れ回った結果なのか、次パッチでは対空性能が全体的に向上するようです。現在のソルジャー76しかまともに戦えない状況というのが一つ問題だったのですが、アナの追加、マクリーの強化、ゼニヤッタの強化で滞空できるヒーローが一気に増えます。
アナはメイン攻撃、スリープダートがファラに対してかなり有効で、ヒーラー枠でアンチエアができます。ヒーラーとしての回復量もゼニヤッタの倍くらいあるので、一応ヒーラーとしても実用性があります。
強化されたゼニヤッタはヒーラーとして見ると無理がありますが、対空アタッカーとしてはかなり優秀。不和のオーブを張り付ければ、ファラは簡単に落とすことができるので、アンチタンク兼任のマークスマンになり得ます。
マクリーは現状強すぎって感じなんですが、射程が倍になるのでピック率はかなり上がるでしょう。対空性能だとソルジャー76以上になりそうですし、遠くを飛んでいるファラを三発、四発で落とせるというのはかなり強いです。二発当てたらファラ側も引っ込まざるを得ないですし、かなりの対空性能を発揮しそうです。
まぁ、そういうわけなので、現在のファラメタ環境もあと少しで終わりそうな気配です。ファラの性能は変化無しなのですが、有効なピックがまるで無いという歪んだ状況が改善されるので、ウィドウメイカー、マクリーの弱体化に端を発した今の環境が続くとは思えません。ファラも攻撃側ならまず採用してもいいって状況から、多少は相手を選ぶ形になりそうです。ファラメタが終わって、更にヒーラーメタ、タンクメタ中心になりそうではありますが……。