タイタンフォール2 ボルト今昔物語

tf2 volt

強くなったり、弱くなったりしているボルトについて。

ボルト概要

ボルトは本作に登場するサブマシンガン。初期は強すぎてR-201Cの存在が霞んでいましたが、以降の弱体化によって存在感が急落。再び上方修正されると、ちょっと振り回されぎみ武器です。

Volt
項目 数値
発射形式 フルオート
ダメージ
50 - 28
ダメージ
(AMP)
70 -  40
射程 25m - 57m
発射レート 625RPM
BTK 4 - 8
TTK 0.288s - 0.672s
BTK
(AMP)
3 - 5
TTK
(AMP)
0.192s - 0.384s
装弾数 33 (40)
クリティカル倍率 x1.5
腰だめ精度 0
ADS 0.2s
Sprint Out 0.15s

tf2 smg volt damage

ボルトの最大ダメージは60→45→50と変化しています。先日のパッチでは最大ダメージの増化の他、リコイルも少し増加していて、サブマシンガンらしい方向性にシフトしています。BTK(確定キル弾数)は最盛期の4HKに戻っていますが、ヘッドショット1発でBTKが減っていた部分と、4HKが持続する距離が初期に比べて劣ります。

tf2 volt ttk

初期のボルトはかなり優秀な中距離、遠距離のキルタイムを持っており、今のR-97を超集弾にしたような存在でしょうか(上記Past2)。リコイルが増大した今となってもCAR以上の集弾性を発揮できる武器なので、初期のバランスは腰だめだけで全距離戦えるという極めつけの存在でした。今より4HKできる距離も30パーセント以上長かったので、中距離以遠に高い優位性を持っていました。

流石に不味いと思ったのか、ボルトは全距離に渡る強めの下方修正を受けました(上記Past1)。近距離のキルタイムは大きく悪化し、最速でも0.38秒前後。いくら腰だめ撃ちの精度があっても、G2A5やスピットファイアに撃ち負けてしまう位の数値です。サブマシンガンとは思えぬ近接火力の低さで、事故の起こりやすい野良で運用するにはフェイズシフトに頼るか、いっそ近距離を全捨てして、増幅壁運用をするしかなかったです。

ボルトの上方修正

さきの5/31に適用されたDLC「モナークの再生」では、ボルトの方向性を少し変えるための修正が入っています。近距離のダメージが45→50となり、リコイルが3割程度増加。これによって概ねサブマシンガンらしい性能になりました。

近距離のキルタイムも0.38秒→0.29秒と短縮され、どうにか0.3秒の壁は割れるようになりました。なにせクリーンヒットさせても0.3秒を割り込めないということは、相手が発動ディレイ0.3フェーズシフトを持っている場合、折角間合いを詰めても確定で逃げられてしまうということでして、飛び込みに使うにはかなり難のある性能でした。今まで折角の腰だめ精度が腐ってしまう傾向が強かったので、性能的には良い形に纏まったと思います。

tf2 smg ttk ver2.2b

※ マップ半径 = ミニマップに点表示される限界距離

今のボルトはCAR以上の集弾性を持つものの、少し発射レートに劣るという武器になっています。上方修正はあったものの、他のサブマシンガンには火力負けしている状態で、ミニマップの表示範囲内にいる敵にはキルタイム優位が取れません。近距離に保険が付いたとはいえ、屋内でのどったんばったん大騒ぎには競り負けやすいので、屋外の多いマップのサブマシンガンですね。サブマシンガンの射程距離ギリギリくらいを得意としています。

tf2 volt vs ar ver2.2

アサルトライフル相手ですと、近距離で火力負けする可能性があるのは現状だとR-201Cだけです。一応、腰だめ精度ではボルトが上回っているのですが、キルタイム自体は劣っているので、どっしり撃ち合ったら競り負けます。基本、ピョンピョンしながら攻撃すると良さそうです。

初期のボルトと違ってキルタイムの低下が大分早くなっていて、リコイルも優位性が小さくなっているので、R-201Cに対して有利が取れるような遠距離は存在しません。腰だめ精度と経戦能力がR-201Cより優れる分、火力面がやや劣ると言った所。

他、実用性の高いアサルトライフルとしてはG2A5が上げられますが、こっちはキルタイム同じで腰だめ精度に天と地の差があるので、接近できれば基本優位です。距離が離れるとG2A5の天下なんですが、戦術アビリティが攻撃側優位になるようなデザインなので、それを上手く使えば間合いに入るのはそこまで難しくないと思います(野良だと)。

リコイルコントロール

ボルトはリコイルコントロールと、敵を追いかけるAIMが重要な武器です。CARよりビューキックは弱いですが、代わりにカウンターも弱いというかほぼゼロです。ビューキックというのは銃身の跳ね上がり、カウンターというのは跳ね返った銃身を戻す力です。

例えばCARの場合、銃身の跳ね上がり自体はボルトより強烈なんですが、射撃サイクルの間に跳ね上がった照準が元あった場所に戻ろうとします。一方、ボルトの方はカウンターが非常に貧弱なので、一端跳ね上がった照準はずれたままになります。

例えば、同じ線上から1マガジンを掃射したとき。

tf2 recoil test1

上がボルトで、下がCARなんですが、ボルトの方は照準の位置が線上からずれています。一方、CARはブレはするものの撃ち終わったときには、最初の位置に照準が戻っています。

タップ撃ちは銃のカウンターによって照準を簡易的に戻そうという技術なので、ボルトでは原理的に不可能。ブレによる誤差等を全て手動で修正しないといけないため、リコイルコントロールが重要になってきます。変に戻ろうとする力が掛からないので、瞬間的に高い集弾性を引き出せるという利点がありますが、まぁ疲れる武器ではあります。